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オーストラリアで流行の兆し、ブルーリ潰瘍とは?わかりやすく言うとどんな病気?

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CNNが、オーストラリアでブルーリ潰瘍が流行の兆しを見せていると報道しています。

ブルーリ潰瘍 オーストラリア 流行




これからオーストラリアに旅行する予定があったらドキッとするようなニュースですよね。


ブルーリ潰瘍とは熱帯地方に多いのですが、最近オーストラリアにも広まりつつあるとしてWHOも指摘している感染症。


初めて聞く病気、しかも流行する感染症ということなので


どんな病気なんだろう、って不安になります。



ということで
素人の私でもわかるように、「ブルーリ潰瘍とは」についてわかりやすく説明してみます!





ブルーリ潰瘍とは皮膚に潰瘍を起こす感染症

ブルーリ潰瘍とは、細菌が皮膚に入り込むことでできる潰瘍のことです。

原因を作ってるのがマイコバクテリウム・ウルセランス菌(以下マイコバクテリア菌)。
土や水の中などに生息している細菌なのですが、一旦人の皮膚に入り込むと、増殖して毒素を生成、細胞組織を破壊していきます。


破壊されることで潰瘍ができるのですが、骨に達すると骨が変形することもあるんですね。

「ブルーリ潰瘍」の由来


「ブルーリ潰瘍」という名前ですが、これはウガンダのブルーリ地方に患者が多かったことからきています。




ブルーリ地方は、ウガンダ中部にあるんですね。


ブルーリ潰瘍は、「熱帯・亜熱帯・温帯性気候地域」で発生しやすい感染症です。

WHOによりますと、ブルーリ潰瘍が報告された国はアフリカ中西部を中心に、世界で33カ国以上にものぼり、毎年5,000~6,000人の患者数があるということです。

ブルーリ潰瘍 発症 国

出典
※クリックで拡大

上の図は、CNNのニュース記事からの引用ですが、赤色が濃ければ濃いほど患者数が多いことがわかります。


ブルーリ潰瘍患者のほとんどがアフリカの国なのですが、最近ではオーストラリアでの発症数が増えてきています。


あ、日本もうっすら赤くなってる!


そうなんです、日本でもごくわずかですが発症例が報告されているんですよ。

ブルーリ潰瘍とはブルーリ潰瘍とは 



ブルーリ潰瘍になると、どんな症状が出るの?

ブルーリ潰瘍は始め、小さな発疹ができます。

発疹は虫に刺されたときにできるものと似ていて、痛みはなく、徐々に皮下結節(皮膚にできるしこり)に変わっていきます。

このときも痛みはないそうです。


やがて皮下結束が大きくなってやぶれると、潰瘍になります。

潰瘍ができたら痛そう、と思うかもしれませんが、あっても軽度。


ただ、二次感染を引き起こした場合、患部がズキズキするといった疼痛をともなうこともあるんですね。



厚生労働省のホームページによれば、初期症状から潰瘍ができるまで4週間以内としています。


ときに潰瘍は広範囲にわたることもあり、焼けただれたような痕にもなることも。


こちらのサイトで、ブルーリ潰瘍の症状について画像が紹介されているので興味があったら確認してください。

かなりグロいので閲覧注意です。
ブルーリ潰瘍とはブルーリ潰瘍とは 


ブルーリ潰瘍は、潰瘍を作る以外にも

骨の変形
皮膚の壊死

といった症状を引き起こします。


そしてまれですが、過去に死亡例も報告されています。



ブルーリ潰瘍ができる場所ですが、腕や足など。顔に発生したケースもあります。



ブルーリ潰瘍の感染経路

ブルーリ潰瘍は人から人に感染して広まっています。

今の所感染経路は特定されていないのですが、「おそらくここだろう」とされているのが

・河川
・湿地
・蚊
・水中昆虫
など。

また、人の皮膚を噛んだり、刺したりする昆虫類やクモ類も媒体として考えられています。


感染症なのに、感染経路が明らかになっていないというのが怖いですよね。


他の感染症同様、蚊などには気をつけたほうが良いのかな。


オーストラリアで増えている理由は不明

感染経路がわからないため、なぜオーストラリアでブルーリ潰瘍が増えているのかも推測の域を超えていません。

WHOによりますと、オーストラリアでは、2013年から患者が急増しているということです。

患者はオーストラリア各地で報告されていますが、特に多いのがビクトリア州。

2016年には72%増の182例
2017年11月には236例

と、増加傾向にあります。


オーストラリアには、ポッサムという動物が生息していますが、ポッサムも感染経路になるのでは、と指摘している専門家もいます。

【ポッサム】
ポッサム 画像
出典


また、オーストラリアでは、患者数が増加傾向にあることに加えて、重症化するケースも多いようです。





子どもが感染する確率が増えているんですね。


子どもはどこでも遊びに出かけるし、感染する機会が大人より多いかもしれません。

初期症状は見た目が虫刺されとほとんどかわらなければ、特別なにかしようなんて思いませんからね(汗)


「まさかブルーリ潰瘍とは」ですよね、本当に。




ブルーリ潰瘍の予防策

ブルーリ潰瘍に対するワクチンはなく、また感染経路も不明ということで、「絶対に予防できる!」という方法はないのが現状。


昆虫や水辺が感染経路と言われているので、

虫刺されの予防
不要に湿地帯などに近づかない
肌の露出をできるだけ減らす

というふうに、感染する可能性を低くすることが予防につながりそうですね。



 

ブルーリ潰瘍は完治可能

得体の知れないブルーリ潰瘍ですが、抗生剤での治療が効果的で、治癒率は80~100%になるということです。


ですが、
○腫瘍が大きい
○腫瘍が広範囲に渡っている
○皮膚が壊死した
○骨が変形した

など症状が進んでしまうと、外科手術が必要になってきます。


ブルーリ潰瘍での死亡例はありますが、とてもまれで、治療すれば命は助かる病気と言えます。

ただ、症状が進んで治療が遅れてしまった場合
○手足の切断
○瘢痕(治癒後に残る皮膚の変形)ができる
○機能障害が残る

といった後遺症に悩まされる可能性も出てくるので、早期発見早期治療が大事なんですね。



おわりに

ブルーリ潰瘍とは、マイコバクテリア菌による感染症ということはわかりました。

でも、感染経路などまだまだ不明な点が多いのが怖いですよね。

なぜオーストラリアに広まっているのか特定までいってないのが不気味ですが、初期に適切な治療をすれば治る可能性が高いので、それだけは救いだと思います。


ブルーリ潰瘍の直接的な予防策はないものの、感染の恐れがある場所や媒体を知っておくだけでも違いますよね。


こういうニュースは旅行の楽しみをくじくかもしれませんが、旅行できないほど爆発的に流行している、というわけではありません。


「オーストラリアで今こういう感染症が増えているんだ」ということを頭の隅にでもおいて、あとは楽しんだほうが良いと思います!



今回は、ということでした!



参考サイト
https://www.cnn.co.jp/video/17286.html?tag=top;topVideos
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180417-35117853-cnn-int
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2913-bu-intro.html
https://atm.eisai.co.jp/ntd/buruli.html
http://www.forth.go.jp/topics/2018/01051037.html




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